2021.07.09
各班の素晴らしかったところ!(1/2)
熱噴出孔と地震班
- いち早く2つの大規模データに辿り着き、緯度経度で紐付けた
- geom_mapを駆使してデータを俯瞰的に眺め、仮説を設定した
- pythonを使って網羅的で定量的なデータ解析を行った
ダンゴムシ班
- 実際に自分たちで手を動かして独自のデータをとった
- 予備実験で条件検討をし、難しい行動実験を成功させた
- 対象生物の生態を把握し、それを反映した実験環境を整えた
各班の素晴らしかったところ!(2/2)
睡眠班
- 「パフォーマンス」や「体調」など、直接定量できない形質を工夫して定量した
- ヒトに対する繊細な行動実験系を短期間でよく考えて立案した
- データ解析を班で分担して効率的に進めた
朝ごはん班
- 短時間で大規模なアンケートを行い、独自の大量データを取得した
- データ取得のため、アンケートの回答しやすさを工夫した
- 仮説を検証するために工夫をこらしたデータ解析をしている
オンライン参加組の結果も楽しみにしています!
“有意差”が検出されなかったみなさんへ
ようこそサイエンスの世界へ!
- 科学者は誰もがこういう日常を重ねながら研究をしています
- そもそもポジティブな結果が得られる方が珍しい
- うまくいく実験をやる実習では、有意差が出るのは当たり前だけど…
- 初めての実験/調査で予想通りの結果にならないことはめちゃめちゃよくあります(卒業研究とかでもね)
- 初めての研究で思い通りの結果が得られるかはほぼ運で、みなさんの能力とは関係ないです
大事なのはここからデータと向き合って考えること
- なぜ予想通りにならなかったのか
- 次の実験/調査ではどうしたらいいか
なぜ予想通りにならなかったのか
仮説を検証できる実験/調査になっていたか
測定の難しさ
- 本来測るべきものとは厳密には違うものを測っていなかったか
- 今回測ったもので捉えられていない要素はないか
- 一定の基準で測定された値だったか
ばらつきの存在
- 意図していない要因による効果やばらつきがなかったか
- 測定の“解像度”は測りたい効果量に対して十分だったか
- 効果量が小さいと…
- N数を大きくしないと検出できない
- 十分な解像度がないと検出できない
なぜ予想通りにならなかったのか
設定した仮説は妥当だったか
仮説の根拠
- 仮説に対する十分な根拠があったのか
- 類似した先行研究はないか
他にありうる説明
次はどうすべきかまで考えて「考察」に書いてください
レポートについて (1/3)
- 背景と目的
- 何を明らかにしたかったのか?(大きな目的)
- そのために何を調べたのか?(研究の目的)
- どのような仮説を検証したか?その根拠は?
- 材料と方法
- データをどのようにとったか
- 外部データに関してはその由来とどのように取られたものだったのかも調べて書く
- 用いた統計解析法と
解析コード(#でコメント)
- 結果
- グラフと統計解析の結果(p値だけではなく検定統計量や回帰係数の推定値なども)
-
結果を文章で説明する(グラフだけではダメです)
レポートについて (2/3)
考察(根拠となる引用文献を添えて!)
- 最初の問いや仮説の検証結果はどうだったのか
- 仮説が支持された場合は、その重要性やそこから示唆されること
- 支持されなかった場合は、なぜ支持されるデータが得られなかったのか
- 次の実験/調査ではどうすべきか
引用
実習の感想やフィードバック
- 来年度の実習の参考にさせていただきます
- 成績に含めないので、自由に書いてください
レポートについて (3/3)
注意事項
- 他人のレポート等をコピペしたものには単位を与えない。
- 悪質な場合は
今期の単位全体を剥奪する可能性もある。
- グラフ、Rのコード、統計量を、自分の班員と共有することは認めるが、その場合は班員の名前を明記すること。
- 参考にした文献等があれば出典を明記すること。
提出について
- 締切:7月26日(月)AM 8:30
- NUCTの「課題」機能を使って送ること
- あと、言い忘れてたけど「先生」ではなく石川さんと呼んでもらえると嬉しいです。。